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概要
この標準は,原子力発電所の運転及び解体に伴い発生するピット処分及びトレンチ処分対象廃棄物の放射能濃度決定方法について,基本的な手順をまとめたものです。原子力発電所の運転に伴い発生するピット処分対象廃棄物の放射能濃度決定方法については,平成4年に原子力安全委員会が了承した基本的な方法に基づいて,実際に運用されており,そこで使用されているスケーリングファクタ法をはじめとする放射能濃度決定方法は,標準化の形で整理し,“放射性廃棄物の放射能濃度決定方法−原子力発電所から発生する低レベル放射性廃棄物の放射能濃度決定方法に関する基本手順:2007−浅地中ピット処分廃棄物について−”(AESJ-SC-F010:2007)として発行しております。その後,原子力発電所の解体に伴い発生する放射性廃棄物の放射能濃度決定方法についても検討が行われ,さらにトレンチ処分対象廃棄物の放射能濃度決定方法も,十分な知見も得られてきました。このため,新たに埋設処分する廃棄物の放射能濃度決定方法の検討に,これらの知見を反映していくことは有意義かつ合理的であると考え,上記の標準を改定し,新たに発行することとしました。主な改定内容は,解体廃棄物中の放射性核種には,放射化による生成が含まれており,放射化計算を用いて放射能評価を行う方法を加えたこと,解体廃棄物の場合,廃棄体になる前に放射能測定を行うことが有効なので,これを加えたことです。この標準の制定の経緯や放射能評価方法の検討の背景については,解説に記載しました。閲覧終了