一般社団法人 日本原子力学会 Atomic Energy Society of Japan

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【意見公告】4. 収着分配係数の測定方法−浅地中処分のバリア材を対象としたバッチ法の基本手順(案)

ご意見の受付

受付期間 : 2002年07月03日 〜 2002年09月02日ご意見の受付は終了しました。

ご意見と対応

2名の方から18件(旧HP参照)ご意見をいただきました。

概要

この標準は,データの信頼性や再現性,適用範囲の判断を行えるように基本的な測定手順を規定し,浅地中処分において用いられる各種バリア材の収着分配係数値の相互比較を行えるようにしたものです。"収着"は多様な物理的・化学的要素が複雑に絡んだ現象で,測定条件によって収着分配係数が大きく異なる場合があることが知られています。そのため,データ間の相互比較をするには測定条件の整合性などの細かい判断が必要となり,相互比較を行うことは容易ではありません。そこで,まず,データ間の相互比較が容易に行えるように測定の基本となる条件を整理し,それを基本手順として提示することとしました。その際,現在までに得られているデータを調査し,比較的簡単でかつ広く利用されている"大気条件でのバッチ法"を選定し,現時点において標準化が可能な項目を整理して「安定に収着分配係数を得るための基本手順」として制定しました。この方法を基に安全評価に利用することを目的とした収着分配係数を得るには,評価地点の詳細な環境条件が必要となりますが,現時点でこれを標準として一義的に定めることは困難で,かつ,地点の特性が失われることにもなりかねません。そこで,上記の基本手順をさらに応用する際に留意すべき点を記載しました。今回制定した基本手順は収着分配係数を「相互比較が可能」でかつ「安定な値を得る」ことを目的としています。本基本手順は規定外の条件設定を何ら妨げるものではなく,試験目的に応じて適宜条件設定を行う際の比較の拠り所となるものと考えております。また,本標準の制定の経緯や測定条件の設定等に関する内容については,詳細を解説に記載いたしましたので参照ください。主な内容は以下の通りです。適用範囲,引用規格,定義,測定方法(準備,操作,放射能測定,計算方法,数値の丸め方,単位,測定結果の表示,記録),測定に係る安全,附属書(分配係数の測定に関連した記録項目),解説現在公開しておりません。2名の方から18件のご意見を頂きました(PDF225KB)