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【意見公告】117. 原子力発電所の内的事象を起因とした確率論的リスク評価に関する指針(レベル1PRA編):202X

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受付期間 : 2022年03月08日 〜 2022年05月07日ご意見の受付は終了しました。

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概要

 “原子力発電所の内的事象を起因とした確率論的リスク評価に関する指針(レベル1 PRA編):202X”は,一般社団法人 日本原子力学会標準委員会のリスク専門部会に設けられているレベル1PRA分科会において検討し,リスク専門部会及び標準委員会での審議を経て策定,発行したものです。この標準は,原子力発電所の内的事象に関する安全性を総合的に評価することを目的に実施する確率論的リスク評価(PRA)のうち,内的事象にかかる炉心損傷又は燃料損傷の発生頻度までを評価するレベル1PRAを対象としています。

 原子力発電所のPRAは,確率論を用い安全に関わるリスクについて総合的かつ定量的に評価を実施するものであり,炉心又は燃料の損傷に関わる事象に着目して,損傷に至る事故シナリオ及び損傷後の事故進展を定量化することによって,発生頻度と影響とを推定することができます。PRAの特徴は,原子力発電所の安全性に関わる評価を現実的な仮定の基に論理的かつ包括的に行うことができること,安全性に影響を与える要因について定量的な考察ができること及び原子力発電所やその構成設備に関する特性,現象論に関する知識,データの不確実さとそれらによってもたらされる評価結果の不確実さとを提示できることなどにあります。PRAの技術開発,事例適用及び応用研究が進められてきた結果,PRAは安全規制を含む安全設計,運転管理などの広い分野における意思決定プロセスを支援する効果的な手段として認識されています。

 福島第一原子力発電所事故後においては,炉心損傷に至るようなプラントでの重大事故も範疇とする新たな安全規制となっており,プラントの運転段階においても新たな検査制度が導入されています。さらに,電気事業者による定期的な安全性向上評価において PRAが実施され,このようなPRAから得られるリスク情報を自主的に活用して意思決定に反映していくこととしています。リスク専門部会では,このような意思決定に適用できるリスク情報を得るPRAのための標準のあり方として,PRAが備えるべき性能に着目した標準構成にするべきとの方針を示しています。

 以上のような背景から,この指針は,“原子力発電所の内的事象を起因とした確率論的リスク評価に関する基準(レベル1 PRA編)”で規定されている,意思決定に適用するリスク情報を得るためのPRAの性能要求に適用できる,個々の評価手法を提示しています。

お問合せ先,ご意見提出先

一般社団法人 日本原子力学会 事務局 標準委員会担当
所在地:〒105-0004東京都港区新橋2-3-7 新橋第二中ビル3F
E-mail:sc[a]aesj.or.jp  ←[a]を@に置き換えてください
Tel:03-3508-1263  Fax:03-3581-6128

提出方法及び留意事項 ・提出方法
ご意見は文書(日本語)で郵送,FAX又は電子メールにて「ご意見提出先」ご提出下さい(様式は任意)。
なお,冒頭に氏名,連絡先(住所,電話番号,FAX番号又は電子メールアドレス)及び所属(会社名,団体名等)を必ず明記していただくとともに,ご意見が原案のどの箇所に対応するかを明らかにして下さいますよう,お願い申し上げます。
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