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- ISBN : 978-4-89047-463-9
- 担当部会 : 原子燃料サイクル専門部会
- 版型頁数 : A4/253
- 発行年 : 2023/11/14
- ISBN : 978-4-89047-463-9
- 担当部会 : 原子燃料サイクル専門部会
- 版型頁数 : A4/253
- 発行年 : 2023/11/14
- ISBN : 978-4-89047-463-9
- 担当部会 : 原子燃料サイクル専門部会
- 版型頁数 : A4/253
- 発行年 : 2023/11/14
- ISBN : 978-4-89047-463-9
- 担当部会 : 原子燃料サイクル専門部会
- 版型頁数 : A4/253
- 発行年 : 2023/11/14
内容紹介
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<まえがきより>
原子力施設などから発生する低レベル放射性廃棄物は,放射能レベルに応じて適切な埋設処分方式を適
用するという処分方策が確立しています。すなわち,極めて放射能レベルの低い放射性廃棄物(L3 廃棄物)
については卜レンチ処分,比較的放射能レベルの低い放射性廃棄物(L2 廃棄物)についてはピット処分,
比較的放射能レベルの高い放射性廃棄物(L1 廃棄物)については中深度処分によって埋設処分されます。
これらのうち,原子力発電所の運転中に発生するL2 廃棄物のピット処分については,1992 年12 月以来
青森県六ヶ所村にある低レベル放射性廃棄物埋設センターにおいて埋設事業が行われています。L3 廃棄物
の卜レンチ処分については,茨城県東海村において,JPDR の解体廃棄物を対象とした埋設処分の操業・覆
土が1996 年に終了し,現在は保全段階に入っており,2025 年に終了する見込みとなっています。また,
廃止措置を実施中の原子力発電所において,廃止措置に伴って発生するL3 廃棄物を対象とする埋設処分
の事業許可申請を既に行っている事業者もあります。L1 廃棄物の中深度処分についても,原子力発電所の
廃止措置の進展とともに,L3 廃棄物のトレンチ処分と併せてそのニーズが増大しており,近い将来の具体
化が見込まれています。
日本原子力学会では,各処分方式の安全評価手法に関して,L3 廃棄物の卜レンチ処分について“極めて
放射能レベルの低い放射性廃棄物処分の安全評価手法”AESJ-SC-F007:2006 を2006 年に,L1 廃棄物の余
裕深度処分について“余裕深度処分の安全評価手法”AESJ-SC-F012:2008 を2008 年に,L2 廃棄物のピッ
ト処分については2012 年12 月に“浅地中ピット処分の安全評価手法”AESJ-SC-F023:2012 を制定してい
ます。これらによって,3 種類の埋設方法に関する安全評価手法の標準が整備されたことになりましたが,
制定後の新知見も踏まえて,まず,AESJ-SC-F007:2006 を改定し,“浅地中トレンチ処分の安全評価手法”
AESJ-SC-F024:2013 を2013 年9 月に発行しました。
2011 年3 月11 日の津波被災に起因する福島第一原子力発電所の事故に鑑み,新たに発足した原子力規
制委員会が2013 年11 月にピット処分及びトレンチ処分に関する新しい基準を制定したことを受けて,
AESJ-SC-F023:2012 及びAESJ-SC-F024:2013 の二つの標準を統合・改定し,“浅地中処分の安全評価手法”
AESJ-SC-F026:2016 を制定しました。
原子力規制委員会における中深度処分に関する新規制基準の検討は2014 年10 月に開始され,2021 年9
月に制定されました。日本原子力学会では,2018 年3 月の分科会から中深度処分の安全評価手法の改定作
業に着手しました。
中深度処分の新規制基準では,人間侵入に対して深度の確保による廃棄物と公衆との離隔に加えて国に
よる特定行為の制限制度を導入するとともに,長期にわたる放射線防護の実効性の観点から,合理的に利
用可能な優れた技術を用いた複数の人工バリア設計と複数の廃棄物埋設地の配置との組合せの中からより
良い設計を決定する設計プロセスの妥当性を確認することが要求されました。
この標準は,日本原子力学会が標準委員会原子燃料サイクル専門部会LLW 処分安全評価分科会,同専
門部会,同委員会の審議を経て制定したもので,中深度処分の安全評価の考え方,考慮事項,処分システ
ムの状態設定,被ばく経路及び各シナリオの安全評価の実施手順について示しており,これを推奨する指
針(Guide)として位置付けています。