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- ISBN : 978-4-89047-404-2
- 担当部会 : 原子燃料サイクル専門部会 LLW処分安全評価分科会
- 版型頁数 : A4/254
- 発行年 : 2018/10/23
- ISBN : 978-4-89047-404-2
- 担当部会 : 原子燃料サイクル専門部会 LLW処分安全評価分科会
- 版型頁数 : A4/254
- 発行年 : 2018/10/23
内容紹介
<まえがきより>
原⼦⼒施設などか ら発⽣する低レベル放射性廃棄物は,放射能レベルに応じて適切な埋設処分⽅式を適⽤するという処分⽅策が確⽴しています。すなわち,極めて放射能レベルの低い放射性廃棄物(L3廃棄物)については⼘レンチ処分,⽐較的放射能レベルの低い放射性廃棄物(L2廃棄物)についてはピット処分,⽐較的放射能レベルの⾼い放射性廃棄物(L1廃棄物)については余裕深度処分によって埋設処分されます。
これらのうち,原⼦⼒発電所 で発⽣するL2運転廃棄物のピット処分については,1992年12⽉以来⻘森県六ヶ所村にある低レベル放射性廃棄物埋設センターにおいて埋設事業が⾏われています。L3廃棄物の⼘レンチ処分については,茨城県東海村において,JPDRの解体廃棄物を対象とした埋設処分の操業・覆⼟が1996年に終了し,2025年に終了予定されている保全段階になっています。また,廃⽌措置を実施中の原⼦⼒発電所において,廃⽌措置に伴って発⽣する極めて放射能レベルの低い廃棄物を対象とする埋設処分の事業許可申請を既に⾏っている事業者もあります。L1廃棄物の余裕探度処分についても,原⼦⼒発電所の廃⽌措置が進められ,L3廃棄物のトレンチ処分とあわせてそのニーズが⽣じてきており,近い将来の具体化が⾒込まれています。この間,国の原⼦⼒安全委員会は,従来の“放射性廃棄物埋設施設の安全審査の基本的考え⽅”を改訂し,2010年8⽉に“第⼆種廃棄物埋設の事業に関する安全審査の基本的考え⽅”を決定するとともに,関連する報告書“余裕探度処分の管理期間終丁以後における安全評価に関する考え⽅”(2010年4⽉)及び“余裕深度処分の管理期間終了以後における安全評価に関する技術資料”(2010年8⽉)を発⾏しました。
⼀⽅,⽇本原⼦⼒学会では,各処分⽅式の安全評価⼿法に関して,L3廃棄物の ⼘レンチ処分について“極めて放射能レベルの低い放射性廃棄物処分の安全評価⼿法”AESJ-SC-F007:2006を2006年に,L1廃棄物の余裕深度処分について“余裕深度処分の安全評価⼿法”AESJ-SC-F012:2008を2008年に,L2廃棄物のピット処分については2012年12⽉に“浅地中ピット処分の安全評価⼿法”AESJ-SC-F023:2012を制定しています。これらによって,3種類の埋設⽅法に関する安全評価⼿法の標準が整備されたことになりましたが,L2廃棄物の安全評価⼿法に関する標準以外の標準は,2010年8⽉の安全審査の基本的考え⽅の改訂前に制定されており,制定後の新知⾒も踏まえて順次改定することとし,まず,AESJ-SC-F007:2006を改定する“浅地中トレンチ処分の安全評価⼿法”AESJ-SC-F024:2013を2013年9⽉に制定しました。
しかし,2011年 3⽉11⽇の津波被災に起因する福島第⼀原⼦⼒発電所の事故に鑑み,原⼦⼒安全委員会を廃⽌し,新たに原⼦⼒規制委員会が発⾜するなど,原⼦⼒規制⾏政及び関連基準の抜本的な⾒直しが⾏われたことによって,新たに策定したAESJ-SC-F024:2013を含めて,これまでに策定した処分の安全評価⼿法に関する標準全てについて⾒直しの必要性が⽣じてきました。このような経緯を踏まえ,また,2013年11⽉にピット処分及びトレンチ処分に関する原⼦⼒規制委員会の新しい基準が制定されたことを受けて,AESJ-SC-F023:2012及びAESJ-SC-F024:2013の⼆つの標準を改定することとしました。これらの標準は,いずれも浅地中処分という共通点があり,安全確保の要件などに関しても共通するものがあり,今回の改定を契機として統合した⼀つの標準として改定を⾏うこととしました。
なお,余裕深 度処分については,2013年11⽉に制定された新規制基準では対象外となっており,今後の余裕深度処分についての新規制基準の制定状況に対応して改定の検討を⾏うことにしていま
す。
この 標準は,⽇本原⼦⼒学会が標準委員会原⼦燃料サイクル専⾨部会LLW処分安全評価分科会,原⼦燃料サイクル専⾨部会及び標準委員会の審議を経て制定したもので,浅地中処分(ピット処分及びトレンチ処分)について,安全評価の考え⽅,安全評価における考慮事項,処分システムの状態設定,被ばく経路及び各シナリオの安全評価の⽅法を規定した標準です。