トレンチ処分対象廃棄物の埋設に向けた取扱い及び検査の方法:2010（AESJ-SC-F021:2010）

内容紹介

まえがきより原子力発電所から発生する低レベル放射性廃棄物のうち，トレンチ処分対象廃棄物については，既に，国からその処分の概念，放射性廃棄物の放射能濃度上限値，及び埋設施設の管理における安全確保の考え方が示されています。一方，運転を終了し，既に廃止措置に着手している原子力発電所があり，発生する放射性廃棄物の一部はトレンチ処分されることになります。今後は，原子力発電所のほか，再処理施設などの運転及び廃止措置に伴って発生する低レベル放射性廃棄物も同様にその一部はトレンチ処分されることになります。こうした背景を踏まえ，一般社団法人日本原子力学会では，トレンチ処分対象廃棄物の埋設に向けた取扱い方法及びその検査方法を策定することとし，LLW廃棄体等製作・管理分科会，原子燃料サイクル専門部会及び標準委員会の審議を経て，“トレンチ処分対象廃棄物の埋設に向けた取扱い及び検査の方法:2010”を発行しました。この標準は，トレンチ処分の対象となる低レベル放射性廃棄物を取り扱う具体的な方法及びその検査方法を規定しています。