先端原子力　ア・ラ・カルト

内容紹介

本書は、1999年より3年間にわたって設置された「先端原子力の社会的啓発に関する調査」特別専門委員会の活動を総括するものとして、原子力の様々な分野に関するトピックを扱って編纂したものです。テーマの例として、（1）新しい原子力発電システムとバックエンド技術、（2）原子炉燃料と熱流動技術の高度化、（3）プラントの構造工学と保全技術の進展、（4）ヒューマンマシンシステムとロボットの技術革新、（5）量子ビーム工学の進展と核融合炉実現への挑戦、（6）放射線と原子力の安全確保、（7）社会・環境問題への対応、と広範にわたっています。先端原子力が21世紀に取り組むテーマは、理系らしい研究開発の先端領域ばかりでなく現代の科学技術が社会に要請されている理系と文系の融合する総合的な取り組みの一端まで包含する一冊となりました。（「はじめに」より抜粋）