一般社団法人 日本原子力学会 Atomic Energy Society of Japan

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PSR⁺技術レポート講習会開催案内(Webexシステムによる開催)

一般社団法人日本原子力学会標準委員会では,以下の技術レポートに関する講習会を開催いたします。 

「“日本原子力学会標準 原子力発電所の安全性向上のための定期的な評価に関する指針:2015”のより良い理解のために」(2020年12月25日発行)

一般社団法人日本原子力学会標準委員会ではこのたび,PSR⁺技術レポートを新規発行しました。

原子力発電所の継続的な安全性向上は,プラント運営での様々な断面において,様々な具体的方法によって取り組まれ,その結果,段階的にかつ継続的に安全性のレベルを引き上げる必要があります。継続的な安全性向上の取組みにおいては,規制者への報告・届出,及び規制検査における監視・確認といった関与も受けていくと同時に,事業者自らが,リスク情報を活用した統合的な意思決定(Integrated Risk-Informed Decision Making:IRIDM)に基づく共通のフレームワークを基にして,組織全体としてこのフレームワークを機能させていくことが重要です。原子力発電所の継続的安全性向上のための定期的な評価(Proactive Safety Review:PSR⁺)は,原子力施設の活動全体で考え,中長期的な視点からIRIDMを行って安全性向上措置を抽出し実行していくという,大きなPDCAサイクルでの意思決定プロセスとなります。

このPSR⁺に関する基本的考え方並びに評価の視点及び実施方法を規定した標準として,2015年にPSR⁺指針を発行しました。PSR⁺指針は,安全性向上評価届出での安全レビューなどの定期的な評価に適用されることを意図したものでしたが,事業者でのPSR⁺の適用はこれまで限定的なものにとどまっています。この理由の一つには,PSR⁺指針がIAEA ガイドラインSSG-25を参考とするPSR⁺の基本的考え方を規定するにとどまってしまい,PSR⁺の実適用に供するには難しいという側面があると考えます。これに対しPSR⁺技術レポートでは,事業者が PSR⁺指針を用いてPSR⁺を実施する際の参考となるという観点に立ち,PSR⁺とIRIDMの関係性の説明を含め,PSR⁺指針が要求する事項の理解の助けとなる様な補足説明を“解説”の形で示しました。加えて,PSR⁺の重要な評価方法である総合評価に関する実施サンプルをいくつか例示しました。PSR⁺技術レポートは,PSR⁺指針を補完する位置付けとなります。

PSR⁺指針と技術レポートを組み合わせて活用されることで,事業者が自主的,積極的に改善を打ち出す実効性のある継続的な安全性向上を行っていくことを望むものです。

PSR⁺指針と技術レポートに基づき、PSR⁺に関する要件及びその実施事例,並びにその関係する事項について,背景を含め,深く理解して頂くために,講習会を開催します。本講習会では,標準・技術レポートの策定に携わった方々を中心とした講師陣により,これらの内容を解説いたします。

・開催日時:2021年2月22日(月) 10:00~17:00

・会  場:Webexシステムによる開催

・参加費:

講習会ではお手元に技術レポートを準備して受講してください。
会員は個人登録の正会員のみとし,賛助会員を含みません。

[技術レポートを購入する場合(講習会+技術レポート+送料のセット価格),税込み]
・正会員 18,150円(学生会員 12,650円)
・非会員 24,750円(学生非会員 15,950円)

[技術レポートを購入しない場合(講習会のみ価格),税込み]
・正会員 11,000円(学生会員 5,500円)
・非会員 17,600円(学生非会員 8,800円)

※技術レポートは,郵送させていただきます。

・プログラム:以下の通り(変更の可能性あり)

・申込方法:本ページの申し込みフォームに必要事項をご記入のうえ,2月9日までにお申し込みください。請求書を送付させていただきます。
また、お振込みにつきましては講習会参加後にお願いします。

<問い合わせ先>

一般社団法人日本原子力学会 標準委員会事務局
〒105-0004 港区新橋2-3-7 新橋第二中ビル3F
Tel 03-3508-1263  Fax 03-3581-6128  Email sc@aesj.or.jp

(原子力学会への入会のお勧め)
入会金は, 正会員 2,000円, 学生会員無料です。講習会に参加される方で会員でない方は,この機会に
ぜひご入会下さい。詳細はこちらをご覧ください。

PSR⁺技術レポート講習会プログラム(案)

日本原子力学会標準 原子力発電所の安全性向上のための
定期的な評価に関する指針:2015”のより良い理解のために

日時:2021222日(月)(1日間)

場所:Webexシステムによる開催

議事進行: 統合的安全性向上分科会 主査  成宮 祥介(原子力安全推進協会)

2021222日(月) 

時 間

内 容

講 師(変更することがあります)

10:0010:05

開会挨拶

成宮 祥介((一社)原子力安全推進協会)

10:0510:35

セッションⅠ-1:
PSR⁺
指針の概要,PSR⁺の基本的考え方・実施プロセス
PSR⁺技術レポートの概要(全体構成)

倉本 孝弘(()原子力エンジニアリング)

10:3511:05

セッションⅠ-2:
原子力発電所の安全性向上におけるPSR⁺の適用(技術レポート 2章)

成宮 祥介((一社)原子力安全推進協会)

11:1011:35

セッションⅡ-1:
安全因子レビュー(技術レポート 3.1

藤井 康充(関西電力()

11:3512:00

セッションⅡ-2:
総合評価、文書化と安全性向上措置の実行(技術レポート 3.23.3

中川 賢(日本原子力発電()

13:0013:30

セッションⅢ-1
PSR⁺
指針とIRIDM標準との関係
(技術レポート添付1)

倉本孝弘(()原子力エンジニアリング)

13:3014:00

セッションⅢ-2
PSR⁺
指針とIAEAガイドラインSSG-25との関係(技術レポート添付2

中川 賢(日本原子力発電()

14:1014:40

セッションⅣ-1
安全因子レビューの実施の考え方,及び実施事例(技術レポート 4(1)

藤井 康充(関西電力()

14:4015:20

セッションⅣ-2
総合評価の実施の考え方,及び実施事例
(
技術レポート 4(2))

倉本 孝弘(() 原子力エンジニアリング)

15:3016:50

質疑応答・意見交換
PSR⁺指針・PSR⁺技術レポートの内容,及び今後の改定に関して

上記講師+山田浩二(中部電力(株))
(進行:成宮 祥介)

16:5017:00

修了式・閉会

成宮 祥介((一社)原子力安全推進協会)