「原子力・放射線部門」技術士試験統計情報

平成16年度から原子力・放射線部門の技術士試験が開始され14年が経過しました。この部門での試験の統計情報をまとめてみました。

 1次試験統計情報

原子力・放射線部門
年度申込者数受験者数合格者数合格率 (%)
平成16年度 663 559 472 84.4
平成17年度 358 304 226 74.3
平成18年度 266 213 168 78.9
平成19年度 275 240 204 85.0
平成20年度 223 192 156 81.3
平成21年度 267 211 164 77.7
平成22年度 266 220 135 61.4
平成23年度 188 137 75 54.7
平成24年度 235 185 126 68.1
平成25年度 191 147 84 57.1
平成26年度 158 115 71 61.7
平成27年度 198 161 95 59.0
平成28年度 177 141 100 70.9
平成29年度 151 126 90 71.4
合計 3,616 2,951 2,166 73.4
全部門合計
年度申込者数受験者数合格者数合格率 (%)
平成16年度 55,35143,96822,97852.3
平成17年度 44,51136,55610,06327.5
平成18年度 40,68932,1839,70730.2
平成19年度 34,15027,62814,84953.7
平成20年度 29,39823,6518,38335.4
平成21年度 29,87424,0279,99841.6
平成22年度 27,29721,6568,01737.0
平成23年度 22,74517,8443,81221.4
平成24年度 22,17817,18810,88163.3
平成25年度 19,31714,952 5,54737.1
平成26年度 21,51416,091 9,85161.2
平成27年度 21,78017,170 8,69350.6
平成28年度 22,37117,561 8,60049.0
平成29年度 22,42517,739 8,65848.8
合計 413,601328,214140,03742.7

 原子力・放射線部門の受験者は全体の1%前後を推移しています。平成29年度の合格率は71.4%となっており、平成22年度以降は50〜60%を維持しておりましたが、昨年に引き続き70%を超えました。全部門合計の合格率は、48.7%となっていますが、平成24年度以降大きく変動しています。過去14年間の合計では原子力・放射線部門の合格率は73.4%となっており、全部門の値である42.7%より高くなっています。この値は、部門毎の合格率としては、トップクラスの値です。

 2次試験統計情報

原子力・放射線部門
年度申込者数受験者数合格者数合格率 (%)
平成16年度 64 53 21 39.6
平成17年度 286 232 75 32.3
平成18年度 234 174 57 32.8
平成19年度 223 197 95 48.2
平成20年度 193 163 61 37.4
平成21年度 163 144 34 23.6
平成22年度 189 164 38 23.2
平成23年度 141 125 23 18.4
平成24年度 138 117 19 16.2
平成25年度 115 101 21 20.8
平成26年度 91 79 17 21.5
平成27年度 89 77 19 24.7
平成28年度 115 99 29 29.3
平成29年度 112 97 22 22.7
合計 2,1531,82253129.1
全部門合計
年度申込者数受験者数合格者数合格率 (%)
平成16年度 25,59716,1413,43721.3
平成17年度 31,45319,9793,66418.3
平成18年度 31,49919,6743,20516.3
平成19年度 30,86423,5123,79016.1
平成20年度 34,29926,4234,14315.7
平成21年度 34,61426,7434,26916.0
平成22年度 36,43227,8624,11714.8
平成23年度 34,27626,6863,82814.3
平成24年度 32,84324,8483,40913.7
平成25年度 31,39723,1233,80116.4
平成26年度 30,43523,2073,49815.1
平成27年度 30,82324,8783,64914.7
平成28年度 31,63525,0323,64814.7
平成29年度 32,94726,2533,50113.3
合計 449,114334,36151,94915.5

 原子力・放射線部門の受験者は、1次試験よりも少ない、全体の0.5%前後を推移しています。合格率はこれまでの合計で29.1%と、全部門の値である15.5%の約2倍と高率となっています。
 試験制度が変更となった19年度は、17年度及び18年度の30%程度の値から48%へと上昇しました。しかしながら、20年度は約37%、21年度及び22年度は約24%、23年度は約18%、24年度は約16%と低くなりました。25年度以降は回復基調ですが緩やかなものとなっており変動もみられます。また、合格者数は漸減傾向にありましたが、29年度は22名と現象しました。原子力・放射線分野が新設されてからある程度年月が経てきたことから大きな増加は見込めませんが、今後も増加を期待したいと思います。
 なお、選択科目毎の受験者数と合格者数及び合格率の情報を以下に示します。受験者の比較的少ない核燃料サイクル、放射線利用や放射線防護では年度ごとのばらつきが大きくなっていますが、全体で見るといずれの分野においてもほぼ同程度の合格率となっており、選択科目の差はそれほど大きくないようです。

選択科目別合格率の推移
年度 設計及び建設 運転及び保守 核燃料サイクル
申込者数受験者数合格者数合格率 (%) 申込者数受験者数合格者数合格率 (%) 申込者数受験者数合格者数合格率 (%)
平成16年度 2521838.1 7 7 457.1 1913323.1
平成17年度 70521426.9 76662639.4 54481837.5
平成18年度 68501632.0 59462043.5 38298 27.6
平成19年度 71632234.9 54513058.8 41382052.6
平成20年度 64501734.0 41361541.7 34308 26.7
平成21年度 44421331.0 41366 16.7 33316 19.4
平成22年度 45421228.6 45414 9.8 554313 30.2
平成23年度 50451022.2 3330 310.0 2522 418.2
平成24年度 4435 514.3 2624 312.5 2521 523.8
平成25年度 3230 723.3 2120 525.0 2118 527.8
平成26年度 2523 313.0 2121 523.8 1412 433.3
平成27年度 3129 517.2 1815 426.7 1614 535.7
平成28年度 43391025.6 2219 631.6 1210 330.0
平成29年度 3130 516.7 2218 316.7 1513 538.5
合計 64355114726.7 48643013431.2 40234210731.3
     
年度 放射線利用 放射線防護
申込者数受験者数合格者数合格率 (%) 申込者数受験者数合格者数合格率 (%)
平成16年度 54125.0 88562.5
平成17年度 17105 50.0 69561221.4
平成18年度 139 3 33.3 56401025.0
平成19年度 14114 36.4 43341955.9
平成20年度 11 85 62.5 43391641.0
平成21年度 10 6 116.7 3529827.6
平成22年度 1211436.4 3227518.5
平成23年度 5 5 240.0 2823 417.4
平成24年度 1010 220.0 3327 414.8
平成25年度 10 6 233.3 3127 2 7.4
平成26年度 7 5 240.0 2418 316.7
平成27年度 4 3 133.3 2016 425.0
平成28年度 4 3 266.7 3428 828.6
平成29年度 7 5 240.0 3731 722.6
合計 12996 3637.5 49340310726.6