一般社団法人 日本原子力学会 Atomic Energy Society of Japan

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【開催案内】放出源の有効高さに関する実施基準標準講習会

 

 一般社団法人日本原子力学会標準委員会では,以下の標準に関する講習会を開催いたします。


「発電用原子炉施設の安全解析における放出源の有効高さを求めるための風洞実験実施基準:2019」(2020年5月発行)
「発電用原子炉施設の安全解析における放出源の有効高さを求めるための数値モデル計算実施基準:2022」(2023年3月発行)

一般社団法人日本原子力学会標準委員会から,「発電用原子炉施設の安全解析における放出源の有効高さを求めるための風洞実験実施基準:2019」および「発電用原子炉施設の安全解析における放出源の有効高さを求めるための数値モデル計算実施基準:2022」を発行しました。

発電用原子炉施設の安全解析の一環として,周辺公衆の被ばく線量評価が実施されています。この発電用原子炉施設の安全解析における大気拡散・被ばく線量の評価では,建屋及び地形の大気拡散に及ぼす影響を確認するために“放出源の有効高さ”を求める風洞実験が行われています。そのための風洞実験実施基準については,最新の実験手法などを反映し,中立時の気流状態を確認する要件として従来からの鉛直方向の拡がり幅に加え水平方向の拡がり幅も追加しました。また,建屋増設、地形改変が実施された場合の風洞実験(再実験)の要件なども反映しました。

一方,数値モデルはその技術の進展に伴い,大気拡散評価で用いる“放出源の有効高さ”を求める風洞実験の代替手段として適用できる段階となってきております。この数値モデル計算実施基準については,不確かさを考慮した予測手法を導入するともに,数値モデルの近年の開発状況を勘案し,地形・建屋影響の予測精度の向上が図れる最新の手法を導入しています。

このように風洞実験に加え,数値モデルも導入することにより,原子炉施設の設計段階で地形・建物の形状などに変更が生じた場合に柔軟な対応ができ,設計の合理化や多様化が期待できます。本講習では,標準策定に携わった方々を中心とした講師陣により,数値モデル計算等の内容を解説しますので,ぜひ,ご参加ください。

申込み締め切り後に請求書を送付(開催の約1週間前)させていただきます。また,お振込みにつきましては講習会参加後にお願いします。※オンデマンド講習会用の録画について今回のwebex システムによるライブ講習会のビデオ録画を用いてオンデマンド講習会に利用する場合がございます。講師の講義中のみを録画することについて同意することでお申込みください。
開催日時 2024 年 8 月 28日(水) 10:00~15:30
会 場 Webex システムによる開催
参加費 [標準を購入する場合(講習会+標準2 種+送料のセット価格),税込み]
 ・正会員 33,550 円(学生会員 28,050 円)
 ・非会員 39,050 円(学生非会員 30,800 円)

[標準を購入しない場合(講習会のみ価格),税込み]
 ・正会員11,000 円 (学生会員 5,500 円)
 ・非会員16,500 円 (学生非会員 8,250 円)
※標準は,郵送させていただきます。
申込方法 申込は締め切りました。



【講習会プログラム (案) 】

時 間 内 容 講 師
10:00~10:05 開会挨拶(議事進行) 森井 桂(日本原子力発電)
10:05~10:10 セッションⅠ:風洞実験実施基準・改定の目的 佐田 幸一(電力中央研究所)
10:10~10:40 セッションⅠ-1:風洞実験実施基準(本文) 岡林 一木(三菱重工業)
10:40~11:10

セッションⅠ-2:風洞実験実施基準

・附属書A 建屋影響の評価方法
・附属書B 測定対象範囲及び模型再現範囲
・附属書C 排気筒出口形状の違いによる吹上げ高さの変化
・附属書D 吹上げ高さの計算に用いる風向別風速値

佐田 幸一(電力中央研究所)
11:10~11:30

セッションⅠ-3:風洞実験実施基準

・附属書E 想定事故時の建屋影響評価式及びその適用条件
・附属書F トレーサガス濃度測定方法
・附属書G 気流設定条件

岡林 一木(三菱重工業)
11:30~12:00

セッションⅠ-4:風洞実験実施基準

・解説
佐田 幸一(電力中央研究所)
12:00~12:15 質疑・意見交換 上記講師陣
12:15~13:15 昼食休憩
13:15~13:20 セッションⅡ:数値モデル計算実施基準・改定の目的 岡林 一木(三菱重工業)
13:20~13:50 セッションⅡ-1:数値モデル計算実施基準(本文) 小野 浩己(電力中央研究所)
13:50~14:20

セッションⅡ-2:数値モデル計算実施基準

・附属書A 建屋影響の評価方法について
・附属書B 数値モデルの検証及び妥当性確認並びに有効高さ評価方法について

佐々木 岳(三菱重工業)

14:20~14:30

セッションⅡ-3:数値モデル計算実施基準

・附属書C 計算領域について
・附属書D 排気筒出口形状の違いによる吹上げ高さの変化について

佐々木 岳(三菱重工業)

14:30~14:40

休憩

 

14:40~15:10

セッションⅡ-4:数値モデル計算実施基準
・解説

佐田 幸一(電力中央研究所)

15:10~15:30

質疑・意見交換(全体を含む)

上記講師陣


<お問い合わせ先>
一般社団法人日本原子力学会 標準委員会事務局
〒105-0004 東京都港区新橋2-3-7 新橋第二中ビル3F
Tel:03-3508-1263 FAX:03-3581-6128
Email:sc@aesj.or.jp