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- ISBN : 978-4-89047-447-9
- 担当部会 : 放出源の有効高さ評価分科会
- 版型頁数 : A4/72
- 発行年 : 2023/3/24
- ISBN : 978-4-89047-447-9
- 担当部会 : 放出源の有効高さ評価分科会
- 版型頁数 : A4/72
- 発行年 : 2023/3/24
内容紹介
<まえがきより>
この標準は,日本原子力学会が標準委員会基盤応用・廃炉技術専門部会放出源の有効高さ評価分科会,
同専門部会,同委員会での審議を経て制定したものです。
発電用原子炉施設の安全解析の一環として,周辺公衆の被ばく線量評価が実施されています。この発電
用原子炉施設の安全解析における大気拡散・被ばく線量の評価は,「発電用原子炉施設の安全解析に関す
る気象指針(1982 年1 月28 日原子力安全委員会決定,2001 年3 月29 日一部改訂)」に従い実施されてお
り,建屋及び地形の大気拡散に及ぼす影響を確認するために風洞実験を行っています。
一方,現在では数値モデルはその技術の進展に伴い,大気拡散評価で用いる“放出源の有効高さ”の評
価に風洞実験の代替手段として適用できる段階となってきております。数値モデルを導入することによ
り,原子炉施設の設計段階で地形・建物の形状などに変更が生じた場合に柔軟な対応ができ,設計の合理
化や多様化がはかれます。また,風洞実験,数値モデルそれぞれの長所を活かすことにより,大気拡散評
価ひいては安全評価の精度向上に資することが可能となります。以上のことから,数値モデルの満たすべ
き要件及び具体的な実施方法について検討を行い,平地条件との比較で評価される放出源の有効高さを求
めるための数値モデルの検証及び妥当性確認,計算方法などについて規定する標準を制定することにした
ものです。
2011 年度版の本標準制定以降,数値モデル全般の信頼性に関していわゆるV&V(Verification & Validation)
が議論されるようになりました。本学会からも,“シミュレーションの信頼性確保に関するガイドライン:
2015(AESJ-SC-A008:2015)”が発行されており,一方で,地形・建屋影響による大気拡散への予測精度の
向上が図れる最新手法が開発されつつあることから,これらの知見を取り入れるべく,本標準の改定を行
いました。
AESJ-SC-A004:2022 には,次の附属書があります。ただし,附属書(参考)は規定の一部ではありませ
ん。
附属書A(参考)建屋影響の評価方法について
附属書B(参考)数値モデルの検証及び妥当性確認並びに有効高さ評価方法について
附属書C(参考)計算領域について
附属書D(参考)排気筒出口形状の違いによる吹上げ高さの変化について