一般社団法人 日本原子力学会 Atomic Energy Society of Japan

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原子力発電所に対する津波を起因とした確率論的リスク評価に関する実施基準の評価適用事例集:2012(AESJ-SC-TR006:2012)

1218

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10,312円
注文番号 1218-01

登録情報
  • 発行年 : 2013
  • 版型頁数 : A4/88
  • 重量(g) : 275
  • ISBN :
  • 担当部会 : 津波PRA分科会
8,250円
注文番号 1218-02

登録情報
  • 発行年 : 2013
  • 版型頁数 : A4/88
  • 重量(g) : 275
  • ISBN :
  • 担当部会 : 津波PRA分科会
内容紹介
原子力発電所の津波を起因とした確率論的リスク評価実施基準:2011(AESJ-SC-RK004:2011)(以下,津波PRA標準)は,日本原子力学会が標準委員会・リスク専門部会の下に津波PRA分科会を設けて検討し,リスク専門部会,標準委員会での審議を経て策定・発行されました。これを活用して津波PRAを実施していただくことによって,当該原子力発電所の津波リスクを知り,津波耐性の正しい理解に基づく安全の維持・向上とアクシデントマネジメント計画の策定を,効果的かつ効率的に行うことができると考えます。特にアクシデントマネジメントについて,より実効性がある実践的な計画とするために新たな工夫を加えるための検討素材として,得られるリスクと関連する様々な情報を有効に活用していただくことを期待します。そして,発電所の安全確保の今のありようを改善するために,プラント固有の津波PRAを進化させ,たゆまぬ努力により安全の維持・向上を図ることが重要であることも当然です。これらの安全確保活動において,津波PRA標準を正しく使用することが大切です。正しい実施と,その理解をさらに深める方法は,使用経験を蓄積することであると思います。評価結果を,原子力発電所の機器・系統,建物・構築物の津波耐性と関連付けて分析し,実効的な安全確保を考えることです。そのためのガイダンスを行う津波PRAインストラクター制度があれば望ましいのでしょうが,現実的には困難です。日本原子力学会では,定期的に津波PRA講習会を開催して津波PRAの教育と普及に努めていますが,さらに,津波PRA標準に適合する評価適用事例が体系化されていれば,インストラクターの役割を果たすのではないかと考え,津波PRA標準の評価適用事例集をここに発行することといたしました。本評価適用事例集は,津波PRA標準を用いて津波PRAを実施するにあたり,津波PRAの理解を深めるための参考資料となる出版物です。新たな津波PRAに係る適用研究の成果が報告された場合には,津波PRA分科会において検討の上,津波PRA標準に適合していれば速やかに本書に追加してまいります。これにより津波PRAの知識ベースを構築できれば原子力安全の貴重な財産となることでしょう。本書は標準の附属書(参考)相当との位置づけですが,新知見を迅速に反映するために,標準そのものではなく,日本原子力学会の技術レポートとして発行します。今後も津波PRAに係る国内外の研究成果をレビューし,標準ならびに適用事例集の改訂を続けるとともに,適宜,講習会を開催し,標準のユーザー並びに津波PRA実施者の技術支援を行います。本書では,2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震の地震ならびに津波に関しては,その知見を踏まえた評価事例をできるかぎり収録しました。しかし,津波ハザード評価については,今なお知見の反映・検討が現在も続けられているところであり,東日本大震災以前にまとめられたものを収録していることを最後にお断りいたします。※図版の一部に抜けがありました。お詫びするとともにお知らせいたします。正誤表