一般社団法人 日本原子力学会 Atomic Energy Society of Japan

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継続的な安全性向上対策採用の考え方について(AESJ-SC-TR012:2015)

1702

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8,250円
注文番号 1702-1

登録情報
  • ISBN : 978-4-89047-400-4
  • 担当部会 : システム安全専門部会、安全性向上対策採用の考え方に関するタスク
  • 版型頁数 : A4/284
  • 発行年 : 2017/12/18
6,600円
注文番号 1702-2

登録情報
  • ISBN : 978-4-89047-400-4
  • 担当部会 : システム安全専門部会、安全性向上対策採用の考え方に関するタスク
  • 版型頁数 : A4/284
  • 発行年 : 2017/12/18
内容紹介

平成25年5月から日本原子力学会標準委員会・システム安全専門部会の傘下に安全性向上対策採用の考え方に関するタスクを設け,継続的な安全性向上対策採用の考え方に関する検討を行ってきました。
継続的な安全性向上については,原子力学会のAESJ-SC-TR005:2012やIAEAのSF-1に書かれているように,原子力安全の目的は人と環境を放射線の有害な影響から防護することであり,その目的達成のために全てのステークホルダーがそれぞれの役割において,継続的な改善を行い,リスク低減,安全性向上に努める必要があります。その際,それらの努力における様々な意思決定には,合理性(論理性)や透明性をはじめ包括性,信頼性などが求められ,規制と被規制のみならず,全てのステークホルダーが参画しうるよう,そのプロセスを明らかにして,グレーディッドアプローチと継続的改善が進められる意思決定プロセスが求められています。
本技術レポートでは,安全性向上対策採用の考え方に関する国内外の具体論を分析し,自主的,強制的を問わず,原子力発電所の安全確保対策が科学的,合理的根拠に基づいて総合的にかつ一体的に着実に進展していくように,統合的な安全性向上対策採用の考え方について,学会として,定義(Definition),目的(Objective),原則(Principle)などの基本的考え方を検討し,成果を取り纏めました。
また,継続的な安全性向上の取組みについては,その意思決定プロセスを継続的なサイクルととらえて,JEAC4111-2013等を基盤に有すべき特性を挙げ,これらを実現するために解決すべき課題を議論してきました。そのプロセスとサイクルの「実効性」を上げるために必要なガバナンスをいかにして発揮できるようにするか,その枠組みを国,事業者等がそれぞれにいかに構築するべきか,その枠組みにおけるステークホルダー間の連携はいかになすべきか,その中で原子力学会では学会の特質を活かし何が出来るか,などです。
このほどその検討の成果が技術レポートとして纏められ,継続的な安全性向上対策の考え方を整理するとともに今後の課題を抽出しています。